2014年4月9日水曜日

トレチャコフ美術館 The State Tretyakov Gallery 1856 ★★★


昨晩遅くに、コンペの主催者から最終の結果が届き、残念ながら最終の交渉に入る3チームには選ばれなかったの通知を受け取り、またしてもあと少しのところで勝利に手が届かなかった悔しさと、コンペ開始から必死に明日の都市について考え費やしてきた日々を思いながら、街に繰り出し少々強めの酒を一日歩きとおした身体に与え、疲労と悔しさと無念を薄めて眠りについて迎えたモスクワ最終日。


こうなったら、次にいつ来れるかが分からなくなった訳なので、人生最後のモスクワ滞在だと思って、できるだけの建築を見て回ることにする。それにしても3チーム選ばれる最終チームの中に、2チームがロシアのチームとは・・・国際情勢で緊張感を増すロシアの今の状況をなんとも物語っていると言えばいいのだろうか・・・

このトレチャコフ美術館はモスクワの商人であった、トレチャコフ兄弟が自らのアート・コレクションを展示する為に自宅に1851年開いたギャラリーを元にしているという。

今では世界有数のロシアファインアートのコレクションとなっているから、モスクワに行くならクレムリンと並んで必ず訪れる価値のある美術館だという。もちろんスタッフのロシア人のお勧めでも入っており、この本館から市内の南西に位置する新館まで歩いていくのがお勧めだという。

昨日のルート変更を踏まえ、本日回るべきところを再度編集した独自の地図をiPadに入れ込んで、早速ホテル近くの美術館へ徒歩で向かうことにする。このエリア、美術館の影響もあるのだろうが、なかなか文化的な雰囲気漂うエリアとなっている。朝早いが既に何人かの観光客もチケットブースに列をなしており、地下の展示エリアへと下りていく。

流石はロシア有数のコレクションと言うだけあって、時代ごとに並べられた作品の数は圧巻。そしてその内容も素晴らしいものばかり、恐らく近くに住んでいたら今日はこの時代だけをじっくり見ようということもできるのだろうが、こういう文化性の高い施設があるのは大都市の恩恵と言えるだろう。

今までなかなか触れる機会の無かったロシア・アート。これを機会に少々勉強してみようかと思いながら、次の目的地に向かう為に近くのバス停を目指すことにする。









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