2014年2月5日水曜日

揖夜神社(いやじんじゃ) 不詳 ★★★



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所在地 島根県松江市東出雲町揖屋
主祭神 伊弉冉命
様式  大社造
社格  式内社、県社
創建  不詳
機能  寺社
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安来市から暫く離れ、空模様も少し晴れ間が見えるようになり、周辺の風景も厳しい日本海側のものから穏やかな山間の集落のものに変わってきた頃到着したのが、この揖夜神社(いやじんじゃ)。

田園の中を走る山陰本線を渡り市街地に入り込んだ辺りにぽっこり広がる鎮守の森。それを目指して車を走らせる。狭い道沿いの数台分の駐車場に車を入れて、横から鳥居をくぐって境内へ。

今回ぐるりと回ってきた意宇六社もやっとこの揖夜神社で最後の一つ。復習になるが意宇六社といのは、出雲国にあった群である意宇郡(おうぐん)の中でも重要な6社を指し、この地では「六社さん」と呼ばれ、「六社参り」という行事が行われているという。

その6社は下記の通り

熊野大社(松江市八雲町)
真名井神社(松江市山代町)
揖夜神社(松江市東出雲町)
六所神社(松江市大草町)
八重垣神社(松江市佐草町)
神魂神社(松江市大庭町)

それは同時に出雲エリアに戻ってきた事でもあり、またこの巡礼が一つの環を完成させたことでもあることに少なくない感慨を感じながら参拝に進む。

まだまだ雪が降る中の参拝なので、傘を挿しながら足元を気にして先に進む。しかしかなり背の高い木々に覆われている境内であり、少しづつ太陽に照らされて上に残った雪が溶かされて時々「ドサッ」と大量の雪が落ちてくるので木の近くはかなり危険である。

境内右にかなり霊感の高そうな神木が立っており、その向かいに拝殿が控える形。そしてその後ろに地形にそって階段であげられた中門があり、その後ろに本殿が聳えている配置である。

拝殿の太い注連縄を見て、「出雲エリアに戻ってきたな」と感じてよく見てみると、拝殿の中に鏡が祀られている。「これは自分の姿を映していいものなのかどうか?」と心配になりながら参拝をし、拝殿右側から奥の本殿に近づこうとすると、油断していると上空から「ドサッ」と雪にやられる為に、逃げるように境内に戻って来る。

社務所で話を聞くと、「よくお参りくださいました」と気持ちのいい挨拶をしてくださり、「鏡については、珍しいですけど、ここの神主の意向で皆さんにも見ていただきたいということで外に祀ってあるのです」と説明してくれる。

話を聞いていると、やはりこの地は「古事記」や「風土記」の流れのようで、話の中でも何度もその名が使われる様子を聞きながら、一度しっかり読んでみることを決心する。この次に立ち寄る予定の黄泉比良坂(よもつひらさか) への行き方を聞き、心地よい参拝を終えることにする。
















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