2012年8月21日火曜日

ワーク・ライフ・バランス

なんて言葉が何年か前に日本で流行っていた気がする。

しかし、

「バランスを取るほど我武者羅に働いているか?」

と自らに投げかけると、少々うつむき加減になり、

「バケーションが欲しいといえるほど結果を残しているのか?」

と言われると、返す言葉も無くなってしまう。

週末は気の合う友人夫婦と一緒に、川辺でバーベキューをしたり、好きな山を歩き回ったりと、そんな夢のような時間を過ごせるゆとりを得るほど人生で何かを成し遂げたとは到底思えないし、月曜に会社にいけば仕事が待っててくれる訳もなく、自分達で物事を前に進めない限り次の仕事に繋がらないのであれば、ライフは与えられるのではなく勝ち取っていかなければならない。


世界を目指す建築バカ達が少しでも前に進もうと、今この瞬間も必死に新しい建築に対して想いをめぐらせているときに、一体どうすればノウノウと余暇を楽しめるのか?

という極端な考え方に走らなくても、

「ホリデーが必要」と納得していえるくらい思いっきり働き、
充電するのが必要なときにしっかり休むというのが本来のバランスかと考える。

20代に蓄えた経験の貯金で、30代前半を過ごしたという思いを背負って、
40代を納得して過ごせるように、30代後半はまたせっせと蓄える時期にする。

バランスというのは人それぞれだろうが、
相対的にではなく、絶対的に自分らしいバランスを見つけること。

横に居てくれる妻が寂しい思いをしないかどうかだけが、
自分にとって唯一絶対のバランスシートだと理解して、
少々の達観と共にまたスケッチブックに向き合うことにする。

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