2012年7月3日火曜日

周回遅れ

毎日やるべき事は恐ろしいほど沢山あり、それをちゃんと処理しようと試みてはやり切れず、気がつけば本来やるべきことが後回しになり、何をやっているのだと省みて、明日こそはうまくやれるようにと新しい一日に新しい希望を投げかける。

1秒で様々なことが変化する現代においては、処理能力を高めていくことと、クリエイティブな作業を両立することが求められる状況で、一歩でもバランスを崩したり、少しでも気持ちを緩めると、処理される情報に溺れたり与えるべき方向性が示せれずに、後手後手へと回っていくことになる。

建築家にとって真剣に処理すべきメールの内容というのは、簡単に返信だけで済まされるものでは無く、関係会社に確認し図面の修正や面積の確認を踏まえて、間違いの無いようにメールを書くことになる。そんな内容が一日に30通ほどくれば、それを追っかけるだけであっという間に外が暗くなる。

積極的に何かをやったという実感よりも、ただただ周回遅れにならないために、必死に処理に追われる一日。

そんなことをする為にここに居るわけじゃないと奮起して、プロジェクト担当者にメールのやり取りをお願いしては、攻めの姿勢でひたすらチーム内の担当者への設計指示を作成し、スケッチを進めていくわけだが、それでもどうしても自分で処理しないければいけないメールは届き、確認しなければいけない事象は毎日の様に現れる。

そんな状況の中では、ネットにうつつを抜かしたり、日々の徒然なる事象を書いたりなんていうサボリをしたものならが、あっという間に前の走者の背中は遥かに遠ざかる。

そんな状況にジリジリしながらも、ほっといてもどんどん周回遅れになるだけならば、自分で出来るようになるだけしか道は無いと開き直り、いつかは周回遅れの走者たちに「諦めるな」と声をかけれるようになってやろうと、また一つ一つとメールをやっつけることにする7月の北京。

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